【色彩検定1級1次】色の表示〜NCS〜
NCS➡︎スウェーデンの工業規格の表色系。
自然な色の体系(natural color system)。
オストワルトとの共通点もあるけど、オストワルトは物理的な混合比で色を表し。
NCSは心理的な知覚量を基準として色を表す💘
■ヘリングの6主要色■
➡︎ヘリングの心理四原色「黄赤青緑」+理想的な白と黒を加えた6。
NCSでは、これら6主要色への類似度で色を表示する。
類似度は、全部足すと100になる。
F=w+s+y+r+b+g=100%
(色=白への類似度+黒への類似度+黄への類似度+赤への類似度+青への類似度+緑への類似度=100%)
■色相環と色相の表し方■
色相環➡︎まず心理四原色を四等分する位置に置き。この4色を基準とした類似度で示される。
色相➡︎φ(フィー)
Y
G R
B
なんかいつもと違うと思ったら、マンセルやPCCSは赤系が左にあるんだわ。。
NCSは、ヘリングの順番。上に明度の高い黄。そして時計回りで、赤、青、緑。
表し方も、時計回り。で、類似度をサンド。
・YとRのちょうど間であれば、φ=Y50R
・Rの類似度が10、Bの類似度が90→φ=R10B
・Bの類似度が30、Gの類似度が70→φ=B30G
・Gへの類似度が100→φ=G。
時計回りで、その色相からどれだけ次の色相にいったとこなのか。を表す。
■等色相面での色の表示■
NCSの等色相面も、オストワルトと同じでどの色相も正三角形。
白への類似度(w)
黒への類似度(s)
クロマチックネス(c)
の3つで表す。
クロマチックネスの求め方↓
c=y+r+b+g
(クロマチックネス=黄への類似度+赤への類似度+青への類似度+緑への類似度)
これ、私も上のコピペしたんだけど、色を求める式のy+r+b+gをまとめてクロマチックネスに変えられる。
なので色を知りたいなら
F=w+s+c=100で求められる!
そしてこの三角形は。
類似度だから当たり前なんだけど11段階になる。(オストワルトは8だった)
縦軸上が白100%、下が黒100%。右端がクロマチックネス100%。
色を表示するときは➡︎黒の類似度(s)とクロマチックネス(c)を連記。4020とか。純色の場合はCとだけ表記。
■色の表示方法■
NCSの色の表し方はsc-φ。
「黒への類似度」「クロマチックネス」「色相」が基本。
たとえば、
🌈有彩色➡︎sc-φ=4020-R70B
黒の類似度40、クロマチックネス20で、色相がRからBへ70%行ったとこ。
🤍無彩色➡︎sc=5000
色相はないのでφは表示しない。黒への類似度50、クロマチックネス00。
🟦純色➡︎C-φ=C-R70B
クロマチックネス100%なので、黒へのフィルム類似度はなし。まずCと表記しその後に色相φ。純色の、この色相。
これを見ながら工業の方は配合しているのかな…☺️
有彩色も、計算すれば何%で配合されているか分かるしね。
上の例(sc-φ=4020-R70B)なら、
黒は全体の40%。
クロマチックネスは20%。
白は残りのパーセンテージで40%となり。
クロマチックネスの中身は、Rが3割、Bが7割なので。Rは20%のうちの3割…20×0.3=6%。Bは20%のうちの7割なんで、20×0.7=14%。
■色立体と色票集■
NCSの色立体も、オストワルトと同様の二重円錐形。
色票集としては「カラーアトラス」。1950色を用意。
ただ、NSCの色立体全てを色票には出来ない現実。理想的な色を純色にもしちゃっているし、そういうのは色票になってない。。
までも、NSCはもともと見た目の類似度で色を判断するし、心理的な知覚色💘を表記するものなので、色票に無くても色の表示として使うのに問題はなし!🙆♀️🙆♀️