【色彩検定1級1次】色彩心理〜心理評価法の中の、心理物理学的測定法について!〜
心理評価は大きく分けて2つ。
①デザインの印象や色のイメージの測定
②色の見え方や光の感じ方(感覚や知覚を対象)
この②の方を、心理物理学的測定法って呼ぶ!
物理!なるほどね!
感覚や知覚を主な対象として、刺激の物理量と心理(感覚)量の関係を、定量化して調べられますっ👩🔬
まずこの「心理物理学的測定法」を学ぶ前に覚えておきたい言葉たちが以下。
⚫︎閾(いき)➡︎知覚できるかできないかの、最小限の境界のこと。
心理物理学的測定法は、この閾値の測定に向いているものもあるので、先に知っておこう👍
⚪︎閾の種類その1…弁別閾(べんべついき)⇨区別に気がつくことができる、最小の差。
差が感じられるギリギリのところでもあるので、丁度可知差異(ちょうどかちさい)とも呼ばれる⚖️
⚪︎閾の種類その2…絶対閾(ぜったいいき)⇨感覚そのものが生じるか生じないかの境目。
その中で、光に対する絶対閾は特に光覚閾(こうかくいき)と呼ぶ🌤
OK、覚えたところで学んでいきましょう!
✨心理物理学的測定法✨
代表的なのは3つあって。
これらはドイツの心理学者のフェヒナーによって考案された🙋♂️
1️⃣調整法➡︎特定の心理量が得られるまで、実験参加者が自分で刺激の物理量を調整する方法。
等色実験はまさにこれね。
このとき基準になる色と同じ色に見えるまで調整された色光の値の事を「主観的等価点」という。
主観で、同じくらいに見える点、だからね。
⭕️協力者の負担が軽い
✖️個人差が大きく精度が低い
✖️閾値の測定にあまり向いてない
2️⃣極限法➡︎刺激の物理量を一定の方向に少しずつ変えながら見せ、判断を求めていく方法。
例えば色相弁別閾。明るさを等しくしたスペクトル光の波長を徐々に変えていって、いつ色が変わったか!を判断させる。
⭕️閾値を求めるのに適してる。
3️⃣恒常法➡︎物理量を少しずつ変化させた刺激を予め用意。ランダムに協力者に示し、判断させる。
一定の変化ではなくランダムなので、実験協力者の考えが入りにくい。
⭕️測定データの精度がもっとも高い。
✖️何回も繰り返し判断させるので、協力者の負担が大きくなりがち😵
👨🦰ウェーバーの法則とフェヒナーの法則🙋♂️
「基準となる刺激量と弁別閾との比は一定である」ことを見つけた人。
どういうことかというと、100gの重さの弁別閾が5gとすると。200gなら10gになり、300gなら15gになる。比は変わらない。
その後フェヒナー🙋♂️がこれに注目して、「ウェーバーの法則」と名付けた。
さらにフェヒナーは発展させる。
弁別閾を感覚の基本的な単位とみなし。
直接測定ができない感覚量を、測定可能な弁別閾の積み重ね🧱と考えて把握する!
さらにウェーバーの法則を示す数式を変形させ。
「感覚量は刺激量の対数に比例する」という関係を導いた🙋♂️!!!
これを「フェヒナーの法則」(もしくは「ウェーバー-フェヒナーの法則」)という。
たとえば電球が1個あり。
3個に増えた時に感じた明るさ。
そしてこの3個から、最初に増やした時と同じ程度明るくなった!と感じさせるには?
9個必要。3の2乗。
ここからさらに、同じ程度明るくなったと感じさせるには?
27個必要。3の3乗。
現実的にはそんなに電気ありません!となっても、この法則で必要な数を割り出せる。
オストワルト表色系の無彩色段階もこれ🤗
a 89
c 56
e 35
g 22
i 14
l 8.9
n 5.6
p 3.5
きれいに等間隔で、1.6倍ずつ増えていっている😋