【いま、働く女子がやっておくべきお金のこと】中村芳子
第一刷は2016年12月10日。
著者は日本第一号の女性ファイナンシャルプランナーである中村芳子さん。
数ヶ月前にも男性の方が執筆されたお金の本を読んだが、出されている例が「独身男性」「既婚でお子様もいる女性」という、[いわゆる][昔ながらの]人たちだった。
比べてこちらの本は、ぐっと現代の女性にフォーカスを絞っており、リアリティーを持って読む事ができた。
ゴリゴリのお金!投資!資産運用!!というよりは、女性の人生があってそこに関係してくるお金、というスタンスだったのも、共感しやすかったのかもしれない。
前半、触りの部分で、3人に1人が離婚するのに、今だに「結婚して専業主婦になりたい、それで一生安泰」みたいな観念をスパッと斬っているのが潔かった(笑)
それより、どんなライフイベントがあっても働き続ける事が大事と繰り返し書いてあり。
旦那が死んだり難病になったりして働けなくなるかもしれないし、その時は自分が大黒柱となり、家族全員分を養うくらい稼ぐ。そして自分もいつか死ぬ。
結構、この当たり前のことをスルーして予測を立てる人が多い気がしていて。
このまま働いたら〜年収がこれくらい上がって〜そしたら戸建を買って〜という。
どうしてこのまま働くことや、年収も上がることができるといえるのか。病気で働けなくなったり、年収も下がるかもしれない。
その辺りの現実的でハッキリとした書き方。
貯金は手取りの15%。マイホームを買うなら年収の5倍、ローンは年収の4倍、買う年齢は40歳前後。など明確な数値での提示。
親の介護で活用できる国の制度、身寄りがなくなった時の保証会社の存在を教えてくれる。
そういったところがすごく良かった。
一方で、最終的には「中村さんのような個人のファイナンシャルプランナーに相談するのが良い」というところで、真実なのかもしれないけど商売のにおいを感じたり(笑)
また、コロナ禍という2022年の今、2016年とは状況が違う中で、鵜呑みにするのは少し危ないように思った。
投資先をどこにするのか、なども。
どんどん時代は変わっていく。
とにかく、シングルでも、結婚しても、子供がいても、最終的には1人。
こういった情報を入れつつ、噛み砕いて応用していく。
そして常に最新の情報にアップデートしていく。
自分1人で生きていけるだけのマネーマネージメントが、大切というのが分かった。
結婚出産しても仕事は辞めない。
正社員で居続ける。
そして、働き続けるために健康でいる。
「81歳までは現役で働こう!」
楽しく賢く、生きていきたいですね!
٩( 'ω' )و♪