【1日誰とも話さなくても大丈夫 精神科医がやっている猫みたいに楽に生きる5つのステップ】鹿目将至(取材・文 鳥居りんこ)
第一刷は2020年7月、
第三刷は2020年9月。
注目度の高さが伺えます。
著者は発行当時31歳の、精神科の先生。
私は存じ上げなかったのだけど、2020年4月にコロナ鬱についてオンライン発信しており、反響を呼んでいたらしい。
カタツムリのあだ名をつけられるくらい出かけるのに時間がかかる彼でも、着眼してそれを文字に起こしたり世に出したりのフットワークは軽いみたいですね。
この不自由で塞ぎ込みがちなコロナ禍で、辛い!と思って情報を探した時に、リアルタイムな記事や本が既に出ているというのは救いですね。
さて内容について。
取材形式ということもあってか、語り口調のような親しみやすい文章。
なおかつ、ご自身のへたれっぷり(って言うんですかね、失礼にあたったらすみません(笑))エピソードも交えながらで、ご紹介のステップも無理なく始められそうな気になれました。
というか、本当に簡単なことしか書いてありません。
簡単なことというか、当たり前なことというか…
ふわふわのタオルに顔を埋めて、癒されてみよー!だとか。
疲れた夜はなみなみ溜めた浴槽にざぱーんとはいってみよー!だとか。
猫ちゃんみたいにお昼寝してみよー!だとか。
鼻歌うたってみよー!だとか。
その一つ一つに、精神科医としての科学的な理由があったり。
なかったとしても、ご自身や患者さんの改善された例などが載っていたり。
なんだかよさそう、やってみたい。と思えた。
そして、こうやって書かれると「そんな当たり前のこと」と感じるけど、
意外とできていない。
頑張った自分に、ちょっとしたご褒美を。
周りは「もっと頑張れ」としか言いませんからね。
自分を甘やかせられるのは自分だけなのに、そこを忘れてしまっているのに気付かされました。
1人でも出来ることって、実はいっぱいあったってところも、気づきでした。
ここからは私の個人的なお話になりますが、1人は好きなので誰とも話さない事はそんなに苦ではない。
ただ、コロナ前までは1人旅に行って土地ごとの美味しいものをいただいたりするという贅沢があり、それが一切絶たれた。
雇止めなどで経済不安もあり、めっきり切り詰めた生活に。
数百円、数千円の贅沢くらいはしてあげたいなと思いました。
…忘れなければ。笑