【色彩検定1級1次】光と色〜心理的な色による色の分類〜
■色の様相■
同じ色でも違って見える事ってあるよね。
同じ印刷の赤でも、その紙が光沢があるのと、ないのとでは違う。
こういう見え方の印象の違いを、色の様相や、色のモードの違い。という。
この色の様相の違いを分類したのが、ドイツの心理学者の、カッツ👨🎓
❤︎面色(film color)=質感などが感じられず、色だけ感じられる。
青空とかね。
物である感じはしないけど色は見えてる。
3級の補色残像もこれ。
JISでは開口色という名前。すごく変態的に思える実験なんだけど←、遮光板に開けた穴に見える一様な色で、奥行き方向の空間的定位が特定できないように知覚される色。笑
確かに、くまのぬいぐるみ。とかなら50cmくらい先にあるな。となるけど、空はならないね꒰(๑´•.̫ • `๑)꒱なるほどね
❤︎表面色(surface color)=その物体に付着しているように感じられる色のこと。光を透過する物体以外の多くはこれに分類される。
色だけではなく、その色がついている物体の質感や陰影が感じられる。
手を伸ばせば触れられるような、明確な距離感や硬さを感じる。
それが表面色。
普段私たちが見ているほとんどはこの表面色。
❤︎透明面色(transparent film color)=色ガラス越しの景色は、景色に色がついてみえる。
ガラスが透明なので。
透明面色🫥。
ガラスの色が景色についているみたい。
❤︎鏡映色(mirrored color)=赤い色がついた鏡で景色を見ると、景色も赤く見える。
オーナメントに映った景色を見る、みたいな感じ。
❤︎容積色(volume color)=その色が、空間の中を満たしているように見える色。
透明な瓶に色がついた水が入った状態の色の見え方。
容積色または空間色と言う🍹
ちなみにだけど氷の塊🧊透明なら容積色だけど、表面が白く濁ったりしてると表面色になる!
❤︎光沢(lustre)=ハイライト部分のような色の見え方。
ハイライトとは、表面が白く光った状態の部分。
JISだと光沢(gloss)。
❤︎光輝(luminosity)=電球や炎のように、光を発して輝いている色の見え方。
テレビの映像のように光を発していても物体に見えるのは光輝じゃない。
絵画に描かれた炎のように光を発していなくても輝いて見えれば光輝。
(え!カッツ難しいよカッツ😂さすが心理学者👨🎓)
JISでは発光(知覚)色(luminous(perceived)color)という名称。
光を発している面に属しているorその光を鏡面反射してるように知覚する色。
❤︎灼熱(glow)=内部からも光が満ち溢れているような色の見え方。
焼けた鉄みたいなね。
光輝との違いは、表面だけじゃなく奥行きが感じられ、内部があるように光って見える。
ただね、カッツさんとしても光輝と灼熱は区切りをつけるのが難しいって😆
■色の分類■
👀心理学的分類➡︎色を見る側からの分類。
・カッツの分類。
・主に日常経験に基づいて分類される。
🔦測色学的分類➡︎色を発する側からの分類。
・主に測色の分野で使われる。光源色、物体色など。
もしくは
😳知覚色➡︎物体色。マンセルなどの顕色系で表示。
・人間の視覚を通して知覚される。
・カッツの分類とも対応。
🤍心理物理色➡︎光源色。XYZ表色系などの混色系で表示。
・光を放つ側。
・その色を物理的に測定して、規定された色に分類。