【色彩検定1級1次】色の表示〜色名〜
この項目を学習する前に、3級と2級テキストの、試験対象外の巻末の「資料」の中の「色名」の理解が必要と😵
そんな脅し(?)にも負けず進めます!
■色を表す言葉の分類■
色名➡︎言葉で色を正確に指定できる。
色彩語➡︎色そのものがもたらす無数の情報をもとに作った、ある特徴をもった色のまとまり。
📛基本色彩語(basic color terms)➡︎最も基本的な色カテゴリーを作り出すはたらきをもつ言葉。
1969年、バーリンとケイが発表した報告書がきっかけで広まった言葉。
色空間は区切りのない完全な連続体だけど、それを区切って考える。
その区切り方ってみんな違うよねーと思ってきたけど、実は規則性があったよ!と。
📛基本色彩語と色覚理論
「ある程度の類似」で注目されたのが、ヘリングの反対色説。
白–黒、赤–緑、黄–青の6主要色。
これは言葉を覚える前の乳幼児でも分かると言われてる🍼
ユニーク色相➡︎混じり気のない純色。ユニーク赤、ユニーク黄、ユニーク緑、ユニーク青。
この色をみんな知ってる!って前提があるからこそ、「黄みの赤」のような系統色名が表現できる☺️
📛基本色彩語の進化と仮説モデル
基本色彩語が増える順序。
最初に示した、バーリンとケイのモデルは、以下の7段階。
①白と黒
②赤
③黄か緑
④緑か黄
⑤青
⑥茶
⑦紫とピンクとオレンジとグレイ
➡︎そして最終的に結論づけた基本色彩語は、
「白、黒、赤、黄、緑、青、茶、紫、ピンク、オレンジ、グレイ」の11色。
その後の研究で、ユニーク色相の4色+白と黒の6色が基本色彩語である!という説が発表された😌
■ISCC-NBS色名法■
➡︎アメリカ色彩協議会(ISCC:Inter-Society Color Council)が検討、見直しを経て、
➡︎当時のアメリカ連邦軍標準局(NBS:National Bureau of Standards)によって制定された、
➡︎色名法である!
📛色の表示方法
ISCC-NBS色名法は、マンセル表色系の色立体の色空間上の色であれば、どの色でも表記できる!
表示は6つのレベルに分けられる。
レベル1…合計13色。無彩色3色、有彩色10色。JISでいう基本色名。
レベル2…合計29色。レベル1の13+中間色名16色。
レベル3…合計267色。無彩色33色、有彩色234色。JISでいう物体色の系統色名。
(↑ここまでが色名になる色表示。)
レベル4…カラーオーダーシステムの色票や記号や尺度値による表示。
レベル5…マンセル表色系による、色相1/2間隔、明度0.1間隔、彩度1/4間隔でのかなり細かい表示。
レベル6…測色計などによって求められたマンセル値を用いた、XYZ表色系の色度座標による表示。
めっちゃ細かくてすご。笑
レベル1の13色はこちら💁
ホワイト、グリーン、イエローグリーン、イエロー、ピンク、オレンジ、オリーブ、レッド、ブラウン、グレイ、ブラック、ブルー、パープル。
バーリンとケイの基本色彩語11種+オリーブとイエローグリーン。
📛JISの光源色の色名
JISの色名規格は、物体色の慣用色名や系統色名もあるし、
光源色の色名の規格もある。
➡︎「色の表示方法ー光源色の色名」
光源色にも慣用色名や系統色名があるけど、ここでは系統色名の方を学びます!
■光源色の系統色名■
そもそも、光源色の系統色名とはなんぞや。
➡︎「基本色名」に「鮮やかさに関する修飾語」とに色相に関する修飾語」を用いて表示する。
(光源色には明度に関する修飾語がないので、物体色より少ない🙆)
光源色の系統色名=鮮やかさ+色相+基本色名
うすい 紫みの ピンク(略号:pl.pPk)とか。
鮮やかな 赤 (略号:vv.R)とかですね。
一つずつ見ていきましょ!
📛鮮やかさに関する修飾語
➡︎「うすい(pl.)」「鮮やかな(vv.)」の2種類。
記号で表すとしたらピリオドがつく。
うすい→赤、赤紫、白以外。
鮮やかな→ピンクと白以外に使える。
📛色相に関する修飾語
➡︎6種類。物体色の系統色名5(赤みの、黄みの、緑みの、青みの、紫みの)+オレンジ。
修飾語が必要なければ使わない。
色度図で表せる(絶妙なとこ)🙆
📛基本色名
➡︎11種類。物体色の10色(赤、黄赤または橙、黄、黄緑、緑、青緑、青、青紫、紫、赤紫、白)+ピンク。
黒とかグレイはなし。
光源色の系統色名=鮮やかさ+色相+基本色名
うすい 紫みの ピンク(略号:pl.pPk)
鮮やかな 赤 (略号:vv.R)
✨🔦✨