【色彩検定1級1次】色彩とビジネス〜コンシューマプロダクツのビジネスプロセスと色彩〜
色はデザインの3大要素の一つですが…
多くの場合で後回し😢
形や素材、最終段階で色。
そして製造段階はもちろん、流通やプロモーション、小売などで、色の求められるスキルは変わるよね🤓
ビジネスプロセス、一つずつ学んでいきましょ!
■企業アイデンティティ戦略における色彩■
CI(コーポレートアイデンティティ)←これが多い。企業によっては以下も。
BI(ブランドアイデンティティ)←ブランドイメージを明確に伝える。
PI(プロダクトアイデンティティ)←商品イメージをコントロールする。
ロゴマークは大事🍟
「色彩のみからなる商標」
2015年4月から、消費者庁が受付開始!
ロゴの形だけでなく、色だけの情報伝達🤹🏻♀️
オリジナリティがあり、ふさわしいカラーイメージを重視。
MONO消しゴムの、青白黒。←初認定!
セブンイレブンの、白地にオレンジ緑赤。←初認定!
三井住友の、緑・黄緑。←3番目!
三菱鉛筆の、ユニ色(エビ茶とワインレッドのMIX)。
ハイユニの、ユニ色・黒・金。
ファミマの、緑白青。
■商品企画における色彩■
🛼カラーバリエーションのプランニング
核はあくまで商品コンセプト。
どう訴求するかが企画のポイント!
カラフルなキャラクターなら多色展開🙆
特定の色がブランドアイデンティティならあまり多いのも🤷
たくさん作るのはコストかかるしね💸
🧥ベーシックカラーとトレンドカラー
定番か流行か。はもちろん、
量を期待する色と、旬・個性を表現する色という違いもある!
コンシューマプロダクツは、どのくらい売れるかという見込みで生産するのが通常🧵
トレンドカラーだから量を期待しない。というわけでもなく。
ベーシックだけどトレンド。という時もあるし。
そこの見極めが、売上にかかわる大きなポイント😎!
🙊顕在的欲求と潜在的欲求
カラバリを考える時に、想定購買者の欲求は何なのか?を考えるのが基本!
2種類の異なる欲求に応えるのだ!という思いで🍭
主に顕在的欲求と結びつくベーシックカラー。
主に潜在的欲求を刺激するトレンドカラー。
と考える!
例えば車なら、軽はベーシックもトレンドも。
セダンなどは色数が少なかったり。
シーズとニーズという考え方もある。
シーズ➡︎直訳すると「種」ビジネスにおいてはその企業ならではの技術やサービス🌱✨色でいうと、その企業ならではの技術力・工場設備だからこそ再現できる色🌈
ニーズ➡︎「必要なもの」の意味。足りない部分を埋めること。(ウォンツは似てるけど、ニーズを満たした上で、欲求を満たす事。)
色に求められる事。
ウォンツのように、付加的な価値と結びついたりする。他との差別化とかね。
例えば自宅のインテリアに馴染むように、消火器を青にしたり。
ただし、付加価値でなく本質価値と強く結びつくようなものは、注意が必要⚠️
消火器も自宅なら青でもいいけど、公共の場で青だと、みんな見つけられなくてパニックになる🤯
📚アイテムによるカラーバリエーションの考え方
《自動車や家電商品など》
・1アイテムで1個だけ買うもの。
⇨多様な思考の消費者欲求に応えるカラバリ!
《服や小物雑貨》
・1アイテムにつき複数買う可能性あり。
⇨消費者の好みに合った多彩なカラバリ!
👨👩👧👦個々の色のプランニング
プランニングをするときの視点は3つ!
【らしさ価値】
➡︎炊飯器は白!(商品カテゴリーらしさ。)
➡︎ティファニーブルー!(ブランドらしさ。)
【合理的・機能的価値】
➡︎汚れが目立ちづらいか。とかね。
物やシーンによるけれど。
白は、埃が多い屋外なら、汚れは目立たない。
服なら、食べこぼしは目立っちゃう。
などなど。あえて真っ白ではなくオフホワイトくらいにするのも、合理的・機能的価値があり、消費者に訴求しやすいポイントになる🙆
【感性的・美的価値】
色を付加価値、差別化要素として活用する場合に、最も重要視される視点!
らしさ価値や合理的・機能的価値の普遍性を重視した視点と違って、「特殊性」や「特別性」の視点になる🙆
なので、目新しいだけじゃ❎
想定購買者に魅力的に感じてもらわないと❣️
■商品デザインにおける色彩■
デザインにおいて。
色(color)という概念ではなく
CMF(color・material・finish)
という「実体」に切り替えてデザインする必要あり!
しかも素材はさまざま。
染料や顔料を使った、着色剤、染色や塗装、メッキ、印刷、布、木、金属、などなど、いろーんなものの組み合わせにより決められる。
技術開発により、色の再現領域は変わる。
デザイナー🧑🎤は、最新の色再現技術動向を知っておく事も大切!
■製造における色彩■
↑デザイナーがいくら学んでも、その会社で持ってる工場がその色再現が可能かどうかは分からない🤔
例えば印刷はCMYKだけど、それで再現できない鮮やかなオレンジやグリーンは、特色をプラスして表現するのが主流🤔
他にも技術の開発は進んでいるけど、それを全ての印刷会社が対応できるわけではないってところが、製造における色彩のむにゅむにゅなところ🤔
■流通における色彩■
企画、カラープランニング、生産を経て、ようやく流通、販売に!
多くのコンシューマプロダクツは、包装されて流通する🍫
ここで大事になるのが、パッケージのデザイン!守ることと、目立つ事!🤡
🫙保護と色彩
ビール瓶が良い例🙆
茶色で、紫外線による変質を防いでる🙆
より紫外線をカットするなら黒がベストだけど、コスト面や「らしさ」から茶色が主流🍻
🥫陳列と色彩
パッケージデザインの1番の活躍の場が陳列!
・商品の存在に気付いてもらう(気づかせる色)
・商品の関連情報を提供する(分かりやすい色)
・購入してもらう☺️(説得力・納得感がある色)
これが基本戦略。
単純に誘目性が高いのは黄、赤、オレンジだけど、ここは総合的かつ相対的に考えて決める⛄️
周りがみんな赤でも目立たない、とか。商品単体ではなくてメーカーの陳列棚として目立たせたりも。新鮮味のあるパッケージカラーデザインにチャレンジしたりとか!
そしていざ!手に取ってもらったら。
商品に関する情報を分かりやすく、魅力的に伝える事!!
カテゴリー、ブランド名、特徴などさまざま。
特に重要なのは文字🆕🆓🆗
可読性を意識するのと、色のユニバーサルデザインも考慮する👵
■プロモーションにおける色彩■
1990年代初め。
アメリカのノースウエスタン大学の教授らによって【IMC】の考え方が提唱!
(Integrated Marketing Communicationsの略。←総合型マーケティング・コミュニケーション😎)
企業発信の広告、店頭コミュニケーション、商品パッケージなどなど、あらゆるマーケティングを消費者目線で再構築して、効果を最大化する🌋!
それを視覚化するのに、色は避けて通れない!なので、
色をなんとなく用いる🙅
色の意味を意識して社内で共有するのが🙆
■小売における色彩■
ECによる購買活動が増加。小売業界も変化!
👚実店舗における色彩
実店舗の強み
・店舗のしつらえ
・店員のもてなし
・実物商品や店舗空間を通した五感への訴求力
・試着や試用という実際の経験
・本物の色が見れる(ネットで見る色はあくまで画像の色であり、実際の色じゃない。質感訴求も△)←照明の演色性にこだわったり、人口太陽灯を設置するのも、顧客からの信頼性あり👍
💻EC(ネット販売)における色彩
ネット販売の強み
・検索機能がある(マイナーな商品、カラーも売上につながり、ビジネスが拡大されていく!)
・通販限定デザインもある。(「店頭だと目立つパッケージで誘目性を高めているけど、それをうちに置いたらインテリアに馴染まない…問題」の解決!)
⇨ちなみに店頭販売品も、購入後に一皮剥く(?)事ができ、落ち着いたパッケージに変更できる商品もある🍼