【色彩検定1級1次】景観色彩〜景観計画における色彩基準〜
じゃーどうしたらいいのさ!ってはなし(?
色彩の基準を分かりやすく解説する、
「景観色彩マニュアル」
「景観色彩ガイドライン」
「景観色彩解説書」
などのマニュアルが各種存在してる!
住宅や店舗などの小さな建築物も含まれてるから、まずこのマニュアルを確認するのが、第一歩🦶
■色彩基準の役割■
周辺の景観との、著しい違和感を避けることができる✨
そのために、外装に選べる範囲が決まってる。
住民、事業者、行政の責務がある、ので、参加型ワークショップで住民の意識向上に取り組む自治体も🙆
■色彩基準の運用■
運用に関して、おっきく分類ができるよ!
①景観計画区域全域で、共通の色彩基準を選定
→とにかく全域で。ルールも共通!
②地区単位で色彩基準を設定
→自然環境や土地利用の目的で地区を設定!たとえば、海川沿い、山沿い、駅前、商業地、住宅地、農地、とかね。
→地区単位だから、届出対象が異なることもあるかも!
③色彩基準のほかに、推奨色を示している場合
→結構多くあることらしい!
→地域の特性に応じた、より細やかな色彩範囲設定をしてる🙆
■色彩基準における面積比の考え方■
おっきい建物。
面積によって「基本色」「強調色」「アクセント色」「屋根色」と、それぞれごとに色彩基準を示している事例も🏢✨
東京都の基準はこちら〜💁♂️
○基本色:外壁各面の4/5は基本色の基準に適合した色彩を用いてください。
○強調色:外壁に表情をつける場合などは、外壁各面の1/5について強調色の基準に適合した色彩を用いることができます。
○アクセント色:強調色の他にアクセントをつける場合は、外壁各面の1/20に限って、アクセント色の基準に適合した色彩を用いることができます。ただし強調色とアクセント色の総量は外壁各面の1/5以内とします。(アクセント色があっても、1/5+1/20にはならない🤔)
○屋根色(勾配屋根):勾配屋根の色彩は、屋根色の基準に適合した色彩を用いてください。
■色彩基準の示し方■
「マンセル表色系」が多い!
色相ごとに明度と彩度の数値を定めている表だったり。(赤系の色相ならこのへん、とか。)
等色相面を用いて基本色、強調色などの使用可能範囲を示すのが一般的!
自治体によっては、彩度の数値基準だけとか。
「周辺と調和する色彩とすること」だけとかもある。
■色彩基準の適応除外■
・寺社仏閣や橋梁
→周辺から際立つことで、地域のランドマーク的役割を果たしてるからOK!
・自然石、木材、漆喰、土壁などの自然素材
→長くその地域性を表しているからOK!
・無着色のガラス、レンガ、無釉の和瓦、銅板などの材料
・地区計画や建築協定などにより独自の色彩景観が進められている地区
この辺はほとんどの自治体で適応除外OKにしてる🙆
■屋外広告物の色彩基準■
これだけ建物とか計画しても、その上から広告貼ったら意味ない?!
ってことで。
屋外の広告にもマニュアル作ってる自治体増えてる👌
■色相、明度、彩度と景観色彩とのかかわり■
《色相》
・大多数が、赤(R)系、黄赤(YR)系、黄(Y)系の3色相🙆
・この「暖色3色相」と、「その他の色相」で色彩基準を設ける事が多い🙆
(例えばだけど、同じ彩度6でも、黄赤と青なら青の方が鮮やかに見える🤓)
→「その他の色相」は、基準範囲を低く制限。特にあんまり使われない青系、緑系、紫系は、違和感のないように慎重に検討する!
《明度》
・大体が「下限値3or4」
・海川近くだと、開放感を妨げたくないので「下限値6〜8」
・逆に緑豊かな中に明るい色だと浮くので、「明るい色を制限」
などなど…明度は、周りとの調和を図る役割🙆
《彩度》
・一般的には「上限値は低彩度」に設定。
(暖色系色相で4以下、それ以外色相で2以外)
(商業系地域では中彩度も許容する事例もある、けど)
・最近は無彩色(N系)も多いけど、際立っちゃって、秩序が保たれづらい。