【色彩検定1級1次】色の表示〜均等色空間とL*a*b*色空間〜
■色差の表示■
🌎均等色空間(UCS)
XYZ表色系は、色を正確に表すことは◎だけど
2つの色の差を表すのは△なんだよなぁ、🤔
というのを等色実験により明らかにしたのが、マックアダム。
色度図の中に特定の楕円を見つけ、この楕円の中だとどこでも同じ色に見える!ってのを発見。(その楕円の名前は、マックアダム楕円。)
しかも楕円は、色度図の上だと大きく、下だと小さくて、均等じゃない。
xyも均等じゃないし、明るさのYも均等じゃない。えー。笑
それだとちょっと分かりづらいよねウンウン。
XYZ表色系を変換して、知覚的な色の差を表せるようにしようよ。➡︎これが「均等色空間」
別の名をUCS。ユニフォームカラースペース。
均等色空間はいくつかあって、例えばL*u*v*色空間や、L*a*b*色空間などある。
一般的に産業界で使われている後者の方を、学びます!👍
🌎L*a*b*色空間➡︎物体色のみ表示可。色空間の中の色が、見た目に均等🤗
球形の三次元空間として考えられる。
⚫︎L*➡︎球の上下の中心軸。
・三刺激値Yにあたる。
・明度または明度指数と呼ばれる。
・最も暗いのを0とし、最も明るいのを100と表す。
⚫︎a*b*➡︎縦横の2軸。
・色空間上で色の方向=色相・彩度を表す。
・色座標またはクロマチックネス指数と呼ばれる。
・a*は赤-緑。(+a*は赤方向、-a*は緑方向)
・b*は黄-青。(+b*は黄方向、-b*は青方向)
L*a*b*色空間を水平面でスパッと切ると、断面は同じL*の値なので、これはいわゆる等明度面になる☺️
円の中心(a*もb*も0)はL*軸だから、白〜黒の無彩色の位置になる!
a*b*どちらも0なら無彩色!
🌎L*a*b*表色系➡︎L*a*b*色空間で表記される表色系のこと。
これは数値から大体の色の予想がついてわかりやすいね👨🔬
a*b*どちらも+→黄色から橙・赤の色相
a*b*どちらも−→青から青緑・緑の色相
a*が−、b*が+→緑から黄緑・黄の色相
a*が+、b*が−→赤から紫・青の色素
a*b*の値が小さいと彩度が低いし、
L*の値が小さいと明度が低い🙆
🌎L*a*b*色空間への表示と色差
表示はもうほんとに、ね(?)
球体の中に、それぞれのL*a*b*の値で点を打つ感じね。
色差はあれね。それぞれのL*a*b*の差を表すのね。そのままだけどね。笑
その差の値を計算して、ΔE*abと表される。
計算式はこちら→ΔE*ab=(ΔL*の二乗+Δa*の二乗+Δb*の二乗)の1/2
ΔL*の求め方は、差を出したい2つのL*を引き算。a*b*も同じ👍
色空間では色差ΔE*abは、距離で表される👍
🌎産業界での色差の許容範囲
許容範囲の色差がもう決められている。
だからこのΔE*abの値が必要なんですね。
大人になったら使わない3.14とは違うわけですね。(?
例えば工業用塗料は特に厳密な調色が求められるんで、許容色差はΔE*ab=0.4〜0.8とされている!